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日韓史の真実に迫る演劇・文化

日韓記者・市民セミナーブックレット 17

出版社名 社会評論社
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-7845-1182-2
4-7845-1182-2
税込価格 990円
頁数・縦 95P 21cm

商品内容

要旨

「ある場合にはフィクションが、事実よりもっと多くの真実を語ることができる」―『星をかすめる風』の原作者イジョンミンは、歴史の中に埋もれた事柄に目を向け、虚構の中にもうひとつの歴史の「真実」を描きだすという。講師の一人(演出家)は「史実をやるなら真実はどこにあるかと問われても、僕らに答えはない」と話す。日韓の歴史には消された事実があるが、その真実に迫るフィクションから観客は答えを見出すことになる。もう一講、隠された歴史の事実を探し出して史実に留め、語り継ぐ「歴史ミュージアム」の設立を、市民の力でやり遂げようとする運動を紹介します。

目次

第1講 我が演劇人生を語る
第2講 尹東柱の愛と死の物語『星をかすめる風』を顕彰する
第3講 「多文化共生をめざす川崎歴史ミュージアム」設立へ

著者紹介

金 守珍 (キム スジン)  
1954年、東京都生まれ。蜷川スタジオを経て、唐十郎主宰「状況劇場」で役者として活躍。1984年、新宿梁山泊を結成。旗揚げより演出を手掛け、テント空間、劇場空間を存分に使うダイナミックな演出力が認められている。1999年にはニューヨークで『少女都市からの呼び声』を公演。演出以外にも広く活動し、役者としても広く活躍している。2001年日韓合作映画『夜を賭けて』で初監督。第57回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人監督賞、第43回日本映画監督協会新人賞を受賞した
広戸 聡 (ヒロト サトシ)  
1956年、島根県生まれ。秋田雨雀・土方与志記念青年劇場の付属養成所を経て同劇団所属。多くの青年劇場公演をはじめ、出演多数。2007年から2021年まで日韓演劇交流センター委員
宋 富子 (ソン プジャ)  
1941年、奈良県の被差別部落で在日朝鮮人二世として生まれる。子どもの保育園入園をきっかけにキリスト教と出会う。祖国と日本の歴史を学んで、ありのままの自分を愛することを知り、民族と人権に目覚める。「川崎子どもを見守るオモニの会」会長。1988年より、自身の体験をまとめた在日三代史を一人芝居で公演するようになる。「高麗博物館をつくる会」に尽力。2001年、東京・新宿区大久保に高麗博物館が開館。現在、同館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)