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バルザック『あら皮』研究 ダンテとラブレーから読み解く複合的構想

出版社名 水声社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-8010-0844-1
4-8010-0844-5
税込価格 4,400円
頁数・縦 247P 22cm

商品内容

要旨

『あら皮』の結末から、天国を透かし見る。ダンテとラブレーの精読を経て、悪魔に魂を売った破滅の物語の『あら皮』は、罪の浄化というもう一つの物語に反転する―。「風俗研究」と「哲学的研究」の架橋を目論むバルザックの広大な構想が明らかに。

目次

第一部 ラブレーから読み解くパラテクスト、そして“あら皮”に刻まれた文言(「エピグラフ」の問題点
「モラリテ」の分析と考察
“あら皮”に刻まれた文言)
第二部 ダンテの『神曲』から読み解く「エピローグ」(『神曲』と『追放された者たち』
「エピローグ」の考察と『あら皮』の結末
「エピローグ」の挿絵)
第三部 テクストの複合的構想(骨董店とその店主
『あら皮』に描かれた七罪
煉獄の物語)

著者紹介

吉野内 美恵子 (ヨシノウチ ミエコ)  
1955年、青森県八戸市に生まれる。名古屋大学卒業、同大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程修了。博士(文学)。専攻は、十九世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)