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カーボンニュートラルの夢と現実 欧州グリーンディールの成果と課題

出版社名 文眞堂
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-8309-5279-1
4-8309-5279-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 352P 22cm

商品内容

要旨

カーボンニュートラルは人類共通の「夢」となった。だが「夢」は、その実現のための具体策が伴わなければ「現実」を変える力とはならない。いま問われているのは、その社会実装である。先頭を走るEUはGXの法整備を着々と進め、企業も適応を迫られている。本書は、エネルギー・環境、産業、金融・財政、市民社会という多角的な視点から、EUの成長戦略=欧州グリーンディールを批判的に検討し、その実効性を問う。

目次

総論(欧州グリーンディールの成果と社会実装の課題)
第1部 エネルギー・環境(風力発電と送電インフラ
グリーンディールの中の太陽光―RED3、導入の加速化、サプライチェーンリスク
グリーン水素市場創出の主導権確保を目指すEU
EUによる炭素国境調整メカニズムの背景、論点、今後の展望)
第2部 産業(EUグリーンディール産業政策のカギを握る欧州自動車産業
ポーランド車載電池大国における「競争と協業」の新たな事業展開
EUプラスチック政策および関連国際動向―循環型経済の視点から
欧州グリーンディール「自然の柱」と農業―戦昭的対話へ向けて
EUサーキュラー・エコノミー戦略の要点と現状
欧州新産業戦略の展開と財政・金融)
第3部 金融・財政(EUタクソノミーの拡張、CSRD/ESRS、企業持続可能性デューディリジェンス指令の動向
欧州グリーンディールとサステナブル・ファイナンス―欧州グリーンボンド市場を中心に
ドイツにおけるグリーンディールの概要とその展望
オランダのASN銀行によるサステナブル・ファイナンスの取組み
英国におけるグリーンファイナンス戦略の特徴と展望)
第4部 市民社会(EGDの「公正な移行」とグリーンジョブの創出
EUリノベーション戦略と建設エコシステムの課題
EUの気候変動対策におけるEU市民の役割
ポーランドにおける原発計画と市民意識)
課題(グリーンディールと国際協力)

著者紹介

蓮見 雄 (ハスミ ユウ)  
立教大学経済学部教授
高屋 定美 (タカヤ サダヨシ)  
関西大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)