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謎とフシギの京王電鉄 関東屈指の“個性派鉄道”を読む

交通新聞社新書 184

出版社名 交通新聞社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-330-01325-1
4-330-01325-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 254P 18cm

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要旨

新宿と八王子・橋本を結ぶ路線を主線とし、多摩地域など東京都西部と神奈川県北部に84.7キロの路線網を広げる京王電鉄。井の頭線、相模原線、高尾線含めて一日約160万人(2023年度)の足となっている。首都圏交通の大動脈の役割を担う大手私鉄の一つだが、その歴史を繙くと「個性派」というべき特徴が見えてくるという。本書では、京王電鉄の歩みを辿りながら、今日に至るまでの複雑な経緯を説明する。明治末期から大正初期にかけて、東京と多摩地域の繁栄をめざして計画された京王電鉄は、路面電車として運行を開始。戦時下の「大東急」との合併・分離独立、相模原線の開業といった転換点を経て、独自の地位を獲得していったという。さらに、京王線が1,372ミリという特殊なレール間隔を使用していることや、相模原線の前身が砂利運搬線だったことなど興味深い逸話も紹介している。著者はフリーランスの鉄道ジャーナリスト。鉄道や旅を主なテーマとして執筆しており、鉄道や鉄道模型に関する書籍やムックなど、多数の著書・編著書がある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年4月1日]

商品内容

要旨

新宿ターミナルを拠点とする京王電鉄は、大手他社同様、都市間輸送を担う電鉄会社だが、他社とは違うところがたくさんある。なぜ京王だけ、しかも京王線と井の頭線とも軌間が違うのか?貴賓車があったって本当?などなど、謎とフシギがたくさん!!本書は長年沿線に住み、京王電鉄とともに生きてきた著者が、そんな違いの理由や特徴を含め、京王電鉄の姿を総論的に解説する。

目次

第1章 甲州街道を走る路面電車で創業〜複雑な歴史(「日本電気鉄道」という壮大な名称で始まった
社名を「武蔵電気軌道」「京王電気軌道」と再三変更 ほか)
第2章 貴賓車から京王ライナーまで〜車両は多彩(最初の電車は木造単車、ポール終電だった
大正期の名車、23形 ほか)
第3章 砂利輸送と市電直通〜意外な運転歴(砂利も運んだ京王電気軌道
東京市電への直通輸送も試みたが ほか)
第4章 京王の駅、その意外な生い立ち(かつては地上にあった新宿駅
京王線新宿駅の地下化 ほか)
第5章 私の沿線散歩〜京王にハマる、とっておきスポットへ(京王電気軌道時代の京王新宿駅跡地
新宿駅構内に残る廃線跡 ほか)

著者紹介

松本 典久 (マツモト ノリヒサ)  
1955年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、フリーランスの鉄道ジャーナリストとして活躍。鉄道や旅などを主なテーマとして執筆し、鉄道や鉄道模型に関する書籍、ムックの執筆や編著など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)