性売買の思想
出版社名 | 緑風出版 |
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出版年月 | 2025年3月 |
ISBNコード |
978-4-8461-2503-5
(4-8461-2503-3) |
税込価格 | 4,620円 |
頁数・縦 | 514P 20cm |
商品内容
要旨 |
本書は「セックスワーク」の擁護言説を批判的に検証し、性売買を女性に対する男性の暴力かつ人権侵害と捉え直すラディカル・フェミニズムの古典である。金銭と引き換えに他者の性的利用権を買うという行為は、男性が経済的優位に任せて女性を搾取する形態を主とするため、従来、フェミニズムにおいて批判の対象とされてきたが、近年では買われる人々の「主体性」を再評価するという名目のもと、性売買を一人前の労働である「セックスワーク」とみて擁護する言説―セックスワーク論―が、アカデミックなジェンダー論やその影響を受けた社会正義論の主流となりつつある。本書はそのような風潮にいち早く異を唱え、フェミニズムがこれまでに積み重ねてきた膨大な成果に照らして、性売買の本質はやはり暴力にほかならないことを再確認する。原著は1997年に刊行されたのち、2008年に緒言を加えた新版へと改訂された。この主題について考えるうえでの必読書である。 |
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目次 |
序論 |