• 本

きつおん克服! 保育士めざして見つけたこと。

出版社名 合同出版
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-7726-1579-2
4-7726-1579-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 158P 21cm

NetGalley 会員レビュー

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

吃音の症状には、連発・伸発・難発と3つのおもな症状があることや、吃音の出る人が、言葉を話すたびに吃音の症状が出るかもしれないという緊張感を持っていたり、発音しにくい音から始まる言葉を避けて会話したりと、言葉を発することに強いストレスを抱えていることを知ることができました。マンガや、専門家との対話で、いろいろなことを知り、気づくことができると思うので、吃音の症状で悩んでいる人だけでなく、もっと多くの人に読んでもらいたい本だと思います。吃音が出なくなることじゃなく、そういう自分でもいいんだ、と思えるようになったことを克服ととらえられているのが良いと思いました。

教育関係者

おすすめ度おすすめ度★5

素晴らしい漫画でした。吃音の生きづらさが年代ごとに分かりやすく描かれ、専門家の監修のおかげで親や教員の正しい関わり方や自助団体のことも学べました。私も疲れた時に滑舌が悪くなることがあり(意識して明瞭に発音するようにしていますが、聞き返されるたびに地味に傷付いてしまう)、「話す」という誰もが当たり前のようにできていることに困難を感じることのつらさは、少しだけ想像ができます。願わくば、作中にある通りアレルギーくらいに気負わずカミングアウトできる社会が、ありのままで生きやすい社会が早く実現しますように!

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

私は吃音ではないですが、電話や他人に声をかけることが苦手です。この本を読んで、いろんな人がいて当たり前、言葉がスラスラ出てくる人ばかりじゃないことが広まってくれるといいなぁと思いました。【障がい】ではなく、吃音が個性の1つとして認識されて、その人の困り感をみんなが自然に受け止める社会になったら、本当の意味での多様性社会になるんだろうなぁと感じました。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

きつおんの私・桜井みいこは、“ふつうの人”でいるために、あるときは危機回避したり、あるときはだれかになりきったりしながら、失敗!?成功!!をくり返しつつ、きつおんあるあるを乗り越える。夢を見つけ、保育士への道を歩み始めたとき、“読み聞かせ”という大きな壁が立ちはだかる。「もうダメだ…」と思った実習での思いがけない気づきで人生が大きく変わった著者が描くコミックエッセイ。別次元に!?こころが軽くなる“もう1人の自分”と居場所のつくり方。みいこ流!「苦手を理解し、得意を伸ばす」意識改革。

目次

第1章 きつおんは突然に 幼稚園生〜小学生(思うように話せない!
言葉をひねり出す日々 ほか)
第2章 いつもギリギリで生きていた 中学生(苦難は続くよ、どこまでも
般若の心境 ほか)
第3章 開ける視界 高校生(できたり、できなかったり
もう1人の私、もう1つの居場所 ほか)
第4章 人生のターニングポイント 専門学校生(はじめての実習
いまだ言えていなかったカ行 ほか)

著者紹介

桜井 みいこ (サクライ ミイコ)  
1994年生まれ。放課後等デイサービスの保育士を経て、現在は幼児教育関係の会社のイラストレーター。高校生から趣味で絵を描き始め、2020年11月からイラストエッセイ「吃音だけど保育士目指して克服した話。」をInstagramとブログにて連載(2021年4月完結)
菊池 良和 (キクチ ヨシカズ)  
1978年、山口県生まれ。医学博士。医師。専門は吃音症。鹿児島ラ・サール高校卒業。九州大学医学部卒業。九州大学大学院医学研究院臨床神経生理学教室で博士号を取得。現在は、九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科助教として、日本でも数少ない吃音外来をおこなっている。全国各地の講演会に招待され、吃音の啓発に努めている。医師の立場で吃音の臨床、教育、研究を精力的におこなっている第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)