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犬の年 上

出版社名 あいんしゅりっと
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-911290-06-4
4-911290-06-4
税込価格 3,740円
頁数・縦 493P 19cm
シリーズ名 犬の年

商品内容

要旨

戦後の世界文学の最も偉大な作家の一人で、1999年ノーベル文学賞を受賞したギュンター・グラスの、初期を代表する「ダンツィヒ三部作」3作目の長編小説を刊行。「ダンツィヒ三部作」はグラスの故郷ダンツィヒを舞台にした、自伝的要素が強い3作品のことで、有名な『ブリキの太鼓』は1作目にあたる。本書は1969年集英社発行を底本に復刊。解説は芥川賞受賞の石沢麻依。

著者紹介

グラス,ギュンター (グラス,ギュンター)   Grass,G¨unter
第二次世界大戦後のドイツを代表する文学者。1999年にノーベル文学賞受賞。1927年、バルト海沿いの港町ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスク)で生まれ、子供時代を過ごす。1944年に召集され、武装親衛隊員となる(2006年発表の自叙伝『玉ねぎの皮をむきながら』で明らかにした)。終戦を米軍の捕虜としてむかえ、1946年に釈放後は農園を手伝うなどした後に、墓石店で働きながら美術大学で彫刻等を学び、詩や戯曲を書き始める。1958年に『ブリキの太鼓』で47年グループ賞を受賞、翌年に出版され、高い評価を受ける。『猫と鼠』『犬の年』は『ブリキの太鼓』とあわせて、「ダンツィヒ三部作」とされる。政治にも係わり続け、ドイツ社会民主党の党員として選挙運動を積極的に行ない、『自明のことについて』などの評論集を発表する2015年4月13日死去
中野 孝次 (ナカノ コウジ)  
ドイツ文学者、小説家、評論家。1925年生まれ、東京大学文学部独文科卒業。元國學院大學教授。カフカ、マックス・フリッシュ、グラスなど現代ドイツ文学の作家を多数翻訳。1972年に最初の著書を刊行後は、『ブリューゲルへの旅』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『麦熟るる日に』(平林たい子文学賞受賞)、『ハラスのいた日々』(新田次郎文学賞受賞)など。元神奈川文学振興会理事長。2004年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)