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東アジア音楽文化としての古琴

ブックレット《アジアを学ぼう 別巻 30

出版社名 風響社
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-89489-055-8
4-89489-055-0
税込価格 880円

商品内容

要旨

古琴ってなんだろう?!孔子や光源氏が弾いていたというから、文字通り古くからある琴だけど、現在よく見る琴とは形も音色も弾き方もちょっと違う。小さいけれど、長い歴史をもち中国と日本をつなぐ存在でもあった。本書はそんな謎の楽器をひもといてくれる珍しい解説書。どうぞご覧あれ…。

目次

1 古琴について(栂尾亮子)(古琴の紹介
楽器としての側面
古琴の物語
名曲)
2 中国音楽史における古琴(田中有紀)(図書目録における音楽と八音のなかの古琴
技巧と道徳性の間で
〓康の琴論
詩と音楽)
3 日本での受容(栂尾亮子)
4 琴楽の美と技をめぐって(栂尾亮子)(何が重視されているのか
変化に寛容な側面)
5 教養としての古琴(田中有紀)(現代中国における古琴の教習
現代日本における古琴の教習
いま古琴という楽器に出会うということ)

著者紹介

栂尾 亮子 (トガオ リョウコ)  
1968年、東京生まれ。お茶の水女子大学博士後期課程単位取得退学。音楽学専攻。2004年から2007年に、松下国際スカラシップにより、中国音楽学院音楽学系(北京)に留学。古琴の魅力を伝える活動をマイペースで続けている
田中 有紀 (タナカ ユウキ)  
1982年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。立正大学経済学部専任講師、准教授を経て、東京大学東洋文化研究所准教授。専門は中国思想史、中国の科学と音楽の思想。2008年より2010年まで、松下国際スカラシップにより、北京大学哲学系に留学。著書に『中国の音楽思想―朱載〓と十二平均律』(東京大学出版会、松下正治記念学術賞・田邉尚雄賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)