• 本

地図を旅する永遠の都ローマ物語

出版社名 西村書店
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-89013-633-9
4-89013-633-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 219P 29cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • この本は著者が幼少のころから抱いていた、古代ローマを再現したいという思いを実現したものである。4世紀、(日本で言えば,古墳時代に当たる)属州の若き主人公がローマを観光しながら町の津々浦々を歩くという趣向である。そこは既に、現代にも通じるような、上下水道が完備され、都市と呼ばれる機能がすでに出来上がっていた。それがイラストで都市全体が描かれており、見ているだけでも楽しい本に仕上がっている。

    (2009年4月1日)

商品内容

要旨

パノラマ地図で歴史と文化の宝庫を完全再現。リアルな古代ローマ。

目次

アッピア街道
ローマ入城
カラカラ浴場
アウェンティヌス丘
エンポリウム
カピトリヌス丘
フォルム
皇帝のフォルム
キルクス・マクシムス(大競技場)
コロッセウム(フラウィウス円形闘技場)
パラティヌス丘
スブラと貧民街
ウェラブルム
テゥベリーナ島とテヴェレ川
トラステヴィレ
クイリナリス丘とウィミナリス丘
エスクイリヌス丘とカエリウス丘
マルケッルス劇場で
ローマを去る日

著者紹介

シャイエ,ジル (シャイエ,ジル)   Chaillet,Gilles
イラストレーター、漫画家。1946年パリ生まれ。1965年ダルゴー社に入り、1966年より『ル・ジュルナル・ドゥ・タンタン』において作品を発表しはじめる。1977年シナリオライターのジャック・マルタンより、『ギイ・ルフラン』シリーズのイラスト担当に抜擢される。マルタンとは『オリオン』シリーズ、『アリクス』シリーズにおいても共同制作を行っている。1980年より『タンタン』において単独で『ヴァスコ』シリーズを発表。2002年に『最後の預言』シリーズを展開。2003年よりグレナ社刊『イントクス』シリーズのシナリオを製作。知的娯楽、教養を兼ね備えた漫画の創作のかたわら、ローマに関する膨大な資料を蒐集し、長年の夢であるローマ地図の製作を実現した
青柳 正規 (アオヤギ マサノリ)  
1944年大連生まれ。ギリシア・ローマ考古学者。1967年東京大学文学部美術史学科卒業。1969〜72年ローマ大学に留学、古代ローマ美術史・考古学を学ぶ。文学博士。東京大学文学部教授、同研究科長、文学部長、同副学長を経て、現在、独立行政法人国立美術館理事長、国立西洋美術館館長。東京大学名誉教授。2006年紫綬褒章。2007年日本学士院会員。ポンペイの「エウローパの舟の家」をはじめ、イタリア各地で遺跡の発掘調査にあたる。現在ソンマ・ヴェスヴィアーナのいわゆる「アウグストゥスの別荘」を発掘調査中。著作に『エウローパの舟の家』(地中海学会賞、東京大学文学部)、『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞、浜田青陵賞、中央公論美術出版)、『皇帝たちの都ローマ』(毎日出版文化賞、中央公論新社)などがある
野中 夏実 (ノナカ ナツミ)  
美術史家。1989年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、テキサス大学建築学部博士課程在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)