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〈クラシック〉と〈ポピュラー〉−公開演奏

出版社名 アルテスパブリ
出版年月 2014年5月
ISBNコード 978-4-903951-86-7
4-903951-86-3
税込価格 2,420円

商品内容

要旨

音楽はいつから“教養”と“娯楽”に分かれたのか―18・19世紀のコンサート・プログラムや音楽批評をひもとき、近代の音楽文化が“クラシック”と“ポピュラー”という対立軸によって再編されていく過程を活写する。従来のパラダイムを一新する画期的な音楽社会史研究!

目次

モーツァルトは「クラシック音楽」か?
第1部 ドイツの教養主義的演奏会(ライプツィヒとゲヴァントハウス演奏会
ブレンデルとゲヴァントハウス
オイテルペ音楽協会
オーケストラ演奏会のプログラム構成)
第2部 大都会の娯楽的演奏会(ロンドンとパリの音楽事情
プロムナード・コンサートの始まり
ルイ・ジュリアン)
第3部 クラシックとポピュラーができるまで(「クラシカル・コンサート」
「クラシック」と「ポピュラー」の成立)

出版社・メーカーコメント

内容紹介 音楽はいつから〈教養〉と〈娯楽〉に分かれたのか? 従来のパラダイムを一新する画期的な音楽社会史研究! 近代の音楽文化が〈クラシック〉と〈ポピュラー〉という対立軸によって再編されていく過程を、 18・19世紀のコンサート・プログラムや音楽批評をひもとき、多数の図版とともに活写する。 近代市民社会の教養主義により、クラシック音楽がまず成立し、 そこからポピュラー音楽が分化したという従来のパラダイムを一新し、 近代における芸術の大衆化が〈ポピュラー〉という概念を生み、 それ以外が〈クラシック〉になったと主張する刺激的な論考! 出版社からのコメント 現代のわれわれが無意識に思い浮かべる「クラシック」対「ポピュラー」、「重い音楽」対「軽い音楽」という対立軸は、いつ生まれたのか。 モーツァルトを聴くことはいつから教養とみなされるようになったのか──。 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスやパリ、ロンドンなど大都市の公開演奏会、プロムナード・コンサートなどの成立過程をたどり、 当時の音楽家、音楽批評家、愛好家のあいだでの音楽のイメージの変遷とともに、 音楽が「classical」「popular」という二大概念によって再編されていく様子を余すところなく描き出す。

著者紹介

吉成 順 (ヨシナリ ジュン)  
国立音楽大学教授。博士(コミュニケーション学)。音楽社会史、とくに近・現代の演奏会制度や音楽ジャーナリズム、管弦楽および管弦楽作品の歴史などに関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)