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見えてますか?農業と農村の将来 縁故米運動宣言

出版社名 アットワークス
出版年月 2007年3月
ISBNコード 978-4-939042-24-9
4-939042-24-3
税込価格 1,100円
頁数・縦 97P 21cm

商品内容

目次

縁故米運動の共有を
日本の転換点、敗戦
戦後から高度経済成長時代へ
食管制度とコメ消費の推移
農業の今、そして新しいつながりを求めて
縁故米運動とは
縁故米運動は共生の世直し―あとがきに代えて

出版社・メーカーコメント

・・・・・・ 縁故米運動 ・・・・・・ 日本は、食料の60%を外国に依存しています。農業よりも工業を重視し、マネーゲームにうつつを抜かしている間に、大切な農村が荒廃しようとしています。生産者は高齢化し、圧倒的多数を占める小規模農家に後継者が見つかりません。大規模農家ですら、市場原理というモノサシの中で、輸入農産物との競争にさらされています。また、食料を外国に依存したことによって、BSEや遺伝子組み換え作物 といった、食に由来する不安材料が次々と私たちを脅かしています。 何でもお金で解決できるというおごりと、グローバリゼーションの相乗作用で、この流れはますます加速していくでしょう。この国は、豊かな自然環境や、そこで暮らす人々の健康よりも、経済的な価値を優先する危険な道を進んでいます。政府も食糧管理制度を廃止して、農と食の責任を放棄してしまいました。日本の農業と農村、そして日本の米は、もう自分たちで守るしかありません。 「縁故米」というのは、都会で暮らす子どもや孫、親戚のために、食べてくれる人たちの喜ぶ顔を思い浮かべながら作られ、届けられたお米のことです。そしてお米だけではなく、野菜も加工食もすべて、いのちを育む食べ物というのは本来そのようなものであるはずだという考え方に立って、私たちはこの動きを「縁故米運動」と名付けました。

著者紹介

星 寛治 (ホシ カンジ)  
1935年、山形県高畠町生まれ。1954年、高校卒業後就農。1975年、高畠町教育委員に就任、1983年より1999年まで教育委員長。2001年より東京農業大学客員教授。2002年より、たかはた共生塾塾長。米、林檎、自給野菜、雑穀、山林などを組み合わせた複合経営を家族農業で続けてきた
山下 惣一 (ヤマシタ ソウイチ)  
1936年、佐賀県湊村(現唐津市)生まれ。1952年、佐賀県東松浦郡湊村立湊中学校卒業後、家業の農業に従事。かたわら農民ジャーナリスト、作家として筆をとる。山形県川西町の生活者大学校(劇団こまつ座主宰)教頭、農民連合九州・共同代表、アジア農民交流センター代表などを務める行動派農民作家
槌田 劭 (ツチダ タカシ)  
1935年、京都市生まれ。1967年、京都大学工学部助教授となる。1973年、使い捨て時代を考える会を発足。1979年京都大学を辞職、京都精華大学教員となる。事務所のあるビルの屋上は全面有機菜園となっており、会員と共に「星降る畑クラブ」を運営している。使い捨て時代を考える会代表理事(2007年退任予定)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)