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南島文学論

出版社名 角川書店
出版年月 1995年5月
ISBNコード 978-4-04-865050-2
4-04-865050-5
税込価格 12,815円
頁数・縦 690P 23cm

商品内容

文学賞情報

1996年 第18回 角川源義賞・国文学部門 賞名変更(第24回まで)受賞

要旨

折口信夫は、「文学」の発生は神による呪言にあるとした。呪言は人びとの祈りを反映しつつ叙事歌謡へと展開し、南島各地にさまざまな古謡を残した。首里王府は、その伝統のうえに国家意識を盛り込んで『おもろさうし』を編纂する。やがて抒情への胎動をはじめた南島文学の情熱は、琉歌を育て、組踊を誕生させた。南島―奄美・沖縄・宮古・八重山における文学の発生、そして時間と空間による変貌を、広範なフィールドワークと堅実な方法論によって論証し、研究史上に大きな礎石を築いた成果の集大成。

目次

序章 南島文学の全体像
第1章 呪言を伝える文学主体と南島の神々
第2章 歌謡論
第3章 オモロ論
第4章 琉歌論
第5章 組踊論
終章 南島文学論