
ヨーロッパ中世古文書学
出版社名 | 九州大学出版会 |
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出版年月 | 2000年2月 |
ISBNコード |
978-4-87378-613-1
(4-87378-613-4) |
税込価格 | 15,400円 |
頁数・縦 | 755P 27cm |
商品内容
文学賞情報 |
2000年
第36回
日本翻訳出版文化賞受賞 |
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要旨 |
本書はヨーロッパ古文書学の父、フランス実証主義史学の確立者として知られるジャン・マビヨン(1707年没)の主著に関する世界で最初の現代語訳である。著者は17世紀の戦乱による史料の散逸と誤った準則の横行を前にして、「文書は古ければ古いほど疑わしい」とする通説と闘うため、そして「歴史は正しく保存されない限り死滅する」との固い信念から、デカルトの新しい合理的方法論に基づいて、真偽判別の要素を文書の材質、書体、文体、下署、印章、日付事項に分類し、総合的視点から新しい準則を導き出すことに成功、ここに近代古文書学の学問体系が確立されたのである。と同時に、本書はヨーロッパで最高の歴史家たちの協力、26年間にわたって繰り返された広範な史料探査、古事・法律・古典文学の該博な知識によって完成されたもので、古文書学という旧来の狭い枠組みを越えた、フランス実証主義史学の真髄をここに見ることが出来る。 |
目次 |
第1巻 古文書の古さ、材質、書体 |