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マックス・ヴェーバーの犯罪 『倫理』論文における資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊

MINERVA人文・社会科学叢書 70

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2002年9月
ISBNコード 978-4-623-03565-6
4-623-03565-4
税込価格 4,620円
頁数・縦 300,10P 22cm

商品内容

文学賞情報

2003年 第12回 山本七平賞受賞

要旨

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が出版されてから既に百年になろうとする。その百年間、ヴェーバーの誤魔化しは見逃され続けてきた。果たして人々が崇拝するほどにヴェーバーは正しかったのか。本書は厳密なテキスト・クリティークにもとづき、その検証を試みる。ドイツ・ヴェーバー研究の世界に衝撃を与えた先鋭な研究の全貌が今初めて明らかとなる。

目次

第1章 “calling”概念をめぐる資料操作―英訳聖書を見ていたのか(犯行現場としての『倫理』論文
ヴェーバーの主張とその分析 ほか)
第2章 “Beruf”‐概念をめぐる資料操作―ルター聖書の原典ではなかった(“Beruf”をめぐるアポリア
ヴェーバーによるアポリアの回避 ほか)
第3章 フランクリンの『自伝』をめぐる資料操作―理念型への固執(フランクリンの功利的傾向
「神の啓示」の謎 ほか)
第4章 「資本主義の精神」をめぐる資料操作―大塚久雄の“誤読”(「資本主義の精神」という魔術
「資本主義の精神」の構成 ほか)
終章 『倫理』論文からの逃走

著者紹介

羽入 辰郎 (ハニュウ タツロウ)  
1953年新潟市に生まれる。1975年埼玉大学教養学部卒業。1976年日本社会事業学校研究科卒業。1989年東京大学教養学部教養学科・教養学科第二(地域文化)・ドイツ分科卒業。1995年東京大学人文科学研究科・倫理学専攻・博士課程終了(博士・文学)。1999年青森県立保健大学教授。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)