2003年 第19回 講談社エッセイ賞（２０１８年第３４回で終了）受賞

二つの街を往復する２５年余の時空のなかで、画家の眼がとらえた変幻する都市のプロフィール。

深夜郵便局
萌え出ずる初夏のアカシヤの緑の下で
クリスマスの名残り
ランビュトー通りの二人
毛皮のコート
コクトーのチャペル
コレクション
時差
天使
魔法の場所〔ほか〕

西洋の華麗な芸術都市パリと変幻を繰り返す極東の街東京。２つの街を往復する画家が今は失われた街角とそこで濃密に生きる人々。