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検閲と文学 1920年代の攻防

河出ブックス 004

出版社名 河出書房新社
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-309-62404-4
4-309-62404-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 219P 19cm

商品内容

文学賞情報

2010年 第18回 やまなし文学賞・研究評論部門受賞

要旨

関東大震災、治安維持法、普通選挙、拡張するマスメディアと出版界…大正から昭和へと時代が移り変わる激動のさなか、検閲の嵐が文学を直撃する。そして謎に満ちた一九二六、二七年の筆禍―。当時の総合雑誌ではもっとも頻繁に検閲処分を受けた『改造』を中心に、円本(文学全集)誕生の経緯も交えながら、文学者、編集者、出版社が織り成す苦闘のドラマを活写する。

目次

第1章 検閲へのアプローチ
第2章 出版法と新聞紙法
第3章 山本實彦と雑誌『改造』創刊
第4章 「内閲」という慣行
第5章 二つの戯曲―藤森成吉「犠牲」と倉田百三「赤い霊魂」
第6章 一九二六年七月のミステリー
第7章 文藝家協会と発売禁止防止期成同盟
第8章 抗議運動の亀裂と円本の登場
第9章 中里介山「夢殿」と切取り削除

著者紹介

紅野 謙介 (コウノ ケンスケ)  
1956年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、日本大学文理学部教授(日本近代文学)。メディア環境や多様な文化のひろがりのなかで文学をとらえる試みを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)