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戦時日中映画交渉史

出版社名 岩波書店
出版年月 2010年6月
ISBNコード 978-4-00-023694-2
4-00-023694-6
税込価格 8,140円
頁数・縦 294,18P 22cm

商品内容

文学賞情報

2010年 第61回 芸術選奨・文部科学大臣賞(文学関係)受賞

要旨

日中戦争期、日本と中国の映画は交錯し深い関係性を持っていた。当時、どんな大陸映画が作られていたのか、日本占領下の上海、華北では、日本映画がどう受容されていったのか。また中国においては、いかなる映画が製作され、日本に紹介されていったのか。本書は、川喜多長政、岩崎昶、筈見恒夫、辻久一、清水晶など日本側、『木蘭従軍』『萬世流芳』を製作した張善〓(こん)、卜万蒼、馬徐維邦、朱石麟など中国側双方の言説を縦横に読み解き、日中映画人総体の苦闘を跡づけ、日中両国での映画の連鎖と相互作用の全体像を解明した意欲作。日中双方の映画史に精通した著者による、日中映画史の空白を埋める本格的な実証研究である。

目次

第1章 越境の始まり
第2章 交錯するまなざし
第3章 戦時文化政策への傾斜
第4章 大陸映画の史的展開
第5章 越境する大陸映画
第6章 映画進出のジレンマ
第7章 映画受容の多義性
終章 戦後の展開

出版社
商品紹介

日中両国の映画は、戦時期にいかに連鎖し、相互作用を有していたか。日本映画史の空白を埋める意欲作。

著者紹介

晏 〓 (アン ニ)  
中国清華大学外国語学部卒業、中国電影家協会勤務を経て来日。早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了、一橋大学大学院博士後期課程修了、博士(社会学)。専攻は日中比較映画史、映像学。一橋大学社会学研究科特任講師を経て、現在、明治学院大学言語文化研究所研究員、華東師範大学比較人文研究所研究員。慶應義塾大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)