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本の魔法

出版社名 白水社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-560-08143-3
4-560-08143-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 264P 20cm

商品内容

文学賞情報

2011年 第38回 大佛次郎賞受賞

要旨

古井由吉『杳子・妻隠』、島尾敏雄『死の棘』、中上健次『岬』など、戦後を代表する数々の文学作品の装画・装幀を手がけ、作家と密につながり、深い読みを表現してきた芸術家が照射する、文学と人間の深淵。

目次

藍―『杳子・妻隠』古井由吉
朱―『富士』武田泰淳
闇―『埴谷雄高全集』『埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』埴谷雄高
鉛―『硝子障子のシルエット 葉篇小説集』『死の棘』島尾敏雄
墨―『岬』中上健次
肌―『なつかしい本の話』江藤淳
緑―『癩王のテラス』三島由紀夫
銀―『月山』森敦
白―『白夜を旅する人々』三浦哲郎
土―『修羅の渚 宮沢賢治拾遺』真壁仁
空―『明恵 夢を生きる』河合隼雄
灰―『私のアンネ=フランク』松谷みよ子
紅―『河原にできた中世の町―へんれきする人びとの集まるところ』網野善彦+司修
雪―『比良の満月』『寺泊』水上勉
青―『小川国夫作品集』『弱い神』小川国夫

著者紹介

司 修 (ツカサ オサム)  
1936年、群馬県前橋市生まれ。画家・装幀家・作家。64年『孤独な噴水』(吉村昭著)の装幀を担当、以後、数多くの文学作品の装画・装幀を手がける装幀家の第一人者。76年『金子光晴全集』で講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。78年『はなのゆびわ』(文・川村たかし、サンリード)で小学館絵画賞、89年『河原にできた中世の町』で産経児童出版文化賞受賞。93年「犬」で川端康成文学賞、2007年『ブロンズの地中海』(集英社)で毎日芸術賞受賞など作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)