• 本

楽園のカンヴァス

出版社名 新潮社
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-10-331751-7
4-10-331751-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 294P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • 本当に読んでよかった!
    本を読むことを「旅」と表現しますが、まさにそんな読書体験をしたような気がします。
    素敵な夢をみせていただきました。

    (2013年7月25日)

  • 名画をめぐる≪美しき謎≫に、昂揚す

    あの『ダ・ヴィンチ・コード』を凌ぐ美しさに満ちた絵画ミステリ。題材となるのは、アンリ・ルソーの大作「夢」です。伝説の蒐集家が所蔵する酷似した作品「夢のあと」。その真贋を懸けて、有名美術館の学芸員とルソー研究者が対決していきます。物語は幻想的でいて、虚実が曖昧な分、とてもリアルな感じ。絵画の華麗なる世界に浸らせつつ、鍵となる「謎の手記」が語るルソーの物語が謎をはがしていきます。二重三重に仕掛けられた謎とともに、最後まで目が離せません。読後、表紙絵にもなっている「夢」が、なんだか特別に思えてきます。(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)

    (2013年3月14日)

  • ルソーの絵画に隠された謎に迫る珠玉のミステリー!

    147回直木賞候補になった原田マハの長編小説。

    とにかく深くて面白い!!
    絵画好きなかた、ミステリーファンなら納得の内容です。

    著者の絵画への造詣の深さに脱帽します。

    (2012年7月22日)

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商品内容

文学賞情報

2012年 第25回 山本周五郎賞受賞

要旨

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

出版社
商品紹介

大富豪の屋敷に掛かる一枚の絵。その真贋判定を迫られた若き二人の研究者。期限は七日間――絵画の「本当の価値」に迫る傑作アートサスペンス。

著者紹介

原田 マハ (ハラダ マハ)  
1962年、東京都小平市生まれ。中学、高校時代を岡山市で過ごす。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室にそれぞれ勤める。森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後フリーのキュレーター、カルチャーライターに。2005年「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)