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めぐりあうものたちの群像 戦後日本の米軍基地と音楽1945−1958

出版社名 大月書店
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-272-52086-2
4-272-52086-5
税込価格 5,720円
頁数・縦 606P 20cm

商品内容

文学賞情報

2013年 第35回 サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

要旨

第35回サントリー学芸賞〈社会・風俗部門〉受賞!日本経済新聞(2013.5.12)ほか、各紙誌で絶賛!1945年8月28日、米陸軍第11空挺師団の先遣隊が神奈川県厚木飛行場に到着し、日本「本土」占領は始まった。以来、全国各地に米軍関係施設が置かれ、地上戦闘部隊が「本土」から撤退する1958年まで、数百万規模の将兵たちが来日することになる。著者はこれまで見過ごされてきた米軍将兵の滞日経験、とりわけ音楽におけるそれに注目し、精力的なインタビュー調査(日本の音楽・芸能関係者と米軍退役者、計150名以上)および文献調査(同時代の新聞、雑誌、写真、地図、回想録などの関係諸資料)をおこなった。当時の貴重な写真ほか100点を超える図版も収録。鶴見良行『ナマコの眼』、山口昌男「『敗者』三部作」の手法を継承し発展させた独自の「連鎖的記述」から浮かび上がる、無数の生きられた時間/瞬間。12年の歳月をかけて結実した画期的な戦後史/ポピュラー音楽研究にして、瞠目すべき記録文学の誕生。

目次

A篇(「リビエラ」、海上ビル
「ティーラザーキ」、富士屋ホテル
有楽ホテル、マックネア劇場
アコーディオン、「いく代」、落下傘降下訓練
真駒内でハワイアン、仙台でビール、福岡へ搬送 ほか)
B篇(「リビエラ」、東京放送会館
ジョニー・ベイカー、「東山ダンスホール」
マリアノ・マウラウィン、ステイトサイド劇場
ニック・ニシモトと共に
「美松」、「グランド京都」、「カラサワ」 ほか)
補録

おすすめコメント

これまで見逃されてきた米軍将兵の滞日経験を、音楽に着目しながら独創的な視角と方法によって緻密に洗い出した画期的な戦後史研究!

著者紹介

青木 深 (アオキ シン)  
1975年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。文化人類学、同時代史、ポピュラー音楽研究。現在、一橋大学学生支援センター特任講師、埼玉学園大学人間学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)