• 本

九年前の祈り

出版社名 講談社
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-06-219292-7
4-06-219292-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 221P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 9年前のおばちゃんのカナダ旅行での祈りから未来に明るさを見る

    芥川賞受賞おめでとう。コミュニケーションに障害がある子とシングルマザーの物語。つらく悲しい日々が綴られている。9年前の地方のおばちゃん達のカナダ旅行の様子がユーモアを交えて描かれていて、その時のみっちゃん姉の言葉を思い起こして、悲しみを押さえ、生きていく喜びを感じていくラストが見事。

    (2015年1月17日)

商品内容

文学賞情報

2014年 第152回 芥川賞受賞

要旨

三十五歳になるシングルマザーのさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった。表題作「九年前の祈り」他、四作を収録。

出版社
商品紹介

幼い息子と共に故郷に戻ってきたシングルマザーのさなえ。各紙文芸時評で絶賛された痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。

著者紹介

小野 正嗣 (オノ マサツグ)  
1970年生。大分県出身。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。パリ第8大学Ph.D。2001年、「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。’02年、「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞受賞。現在、立教大学文学部文学科文芸思想専修准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)