異類婚姻譚
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2016年1月 |
ISBNコード |
978-4-06-219900-1
(4-06-219900-9) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 166P 20cm |
書店レビュー
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全2件
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異類婚姻譚
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
話題の芥川賞最新受賞作。本読みの間では、いつか受賞するだろうと、ささやかれていた本谷有希子が、取るべくして獲得した。著者は劇団を旗揚げして、演劇界では早くから注目を集め、戯曲でも鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞するなど、その才能をいかんなく発揮していた。その勢いは止まらず、文学界でも野間文芸新人賞にはじまり、大江健三郎賞、三島由紀夫賞など名だたる賞を総ナメにしているスゴイ作家です。
文芸、純文学のおもしろさ、奥深さを堪能できます。(2016年1月31日)
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祝芥川賞!夫婦ってわかりませんねえ
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- けやき書房 (大阪府堺市中区)
久しぶりの作品で見事芥川賞!おめでとうございます。
バツイチの夫は、一度目の結婚は本来の自分を出さなかった。これからはラクに生きる。といってぐうたらな毎日を送ります。妻もそれに合わせているうちに、顔が似てきたりというようなことになります。これが進んでいっていつものヘンな状況に突っ込んでいきます。受賞会見で作者が述べたように、のらくらな描写があり、ユーモアがあり、他人であった夫婦というものは何なのかというシリアスな話にもなっています。ヘンな話ですが、ヘンな読後感もなく、のらくらと読めます。(2016年1月20日)
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商品内容
文学賞情報 |
2015年
第154回
芥川賞受賞 |
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要旨 |
子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作ほか、自由奔放な想像力で日常を異化する、三島賞&大江賞作家の2年半ぶり最新刊! |
おすすめコメント
「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。大江健三郎賞、三島由紀夫賞受賞作家の2年半ぶり、待望の新作!