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イエズス会士と普遍の帝国 在華宣教師による文明の翻訳

出版社名 名古屋大学出版会
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-8158-0889-1
4-8158-0889-9
税込価格 7,480円
頁数・縦 373,32P 22cm

商品内容

文学賞情報

2018年 第35回 渋沢・クローデル賞受賞
2018年 第40回 サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞

要旨

カトリック拡大のため東方に渡った宣教師らが、巨大な清朝に見出したものは何か。中国古来の世界像や学術は、キリスト教の教義や勃興する科学と結びつくのか。共通言語から統治体制や歴史編纂まで、新たな帝国像を描き出した18世紀のアミオを軸に、「文明の翻訳」の実相を捉える力作。思想のグローバルヒストリー。

目次

在華イエズス会士と文明の翻訳
第1部 中国文明とカトリック・科学との接続(適応政策と中国研究の展開
典礼論争後における孔子像の創造
中国音楽における科学の発見
メスメリズムと陰陽理論の邂逅)
第2部 清朝という帝国と普遍(一八世紀在華イエズス会士と北京社会との接点―北堂を中心に
アミオがとらえた清朝の統治構造
「文芸共和国」の普遍語としての満洲語
清朝の統治空間をめぐる最新情報
『中国帝国普遍史概説』と清朝官修典籍)
アミオの中国像とその後

著者紹介

新居 洋子 (ニイ ヨウコ)  
1979年東京に生まれる。2002年国立音楽大学音楽学部卒業。2012年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。東京大学東洋文化研究所国際学術交流室特任助教、国立民族学博物館共同研究員、桜美林大学・武蔵大学非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)