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選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

出版社名 文藝春秋
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-16-390867-0
4-16-390867-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 245P 20cm

商品内容

文学賞情報

2019年 第18回 新潮ドキュメント賞受賞
2019年 第50回 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

要旨

その女性は、出生前診断を受けて、「異常なし」と医師から伝えられたが、生まれてきた子はダウン症だった。函館で医師と医院を提訴した彼女に会わなければならない。裁判の過程で見えてきたのは、そもそも現在の母体保護法では、障害を理由にした中絶は認められていないことだった。ダウン症の子と共に生きる家族、ダウン症でありながら大学に行った女性、家族に委ねられた選別に苦しむ助産師。多くの当事者の声に耳を傾けながら選ぶことの是非を考える。出生前診断をめぐる様々な当事者たちの声からつむぐノンフィクション。

目次

誰を殺すべきか?
望まれた子
誤診発覚
ママ、もうぼくがんばれないや
障害者団体を敵に回す覚悟はあるのですか?
提訴
母体保護法の壁
ずるさの意味
二十年後の家族
証人尋問
無脳症の男児を出産
医師と助産師の立場から
判決
NIPTと強制不妊
私が殺される
そしてダウン症の子は
善悪の先にあるもの

おすすめコメント

出生前診断で「命を選ぶこと」の意味を広範な立場から照射する感動ノンフィクション

著者紹介

河合 香織 (カワイ カオリ)  
1974年生れ。ノンフィクション作家。神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒業。2004年に出版した『セックスボランティア』で、障害者の性と愛の問題を取り上げ、話題を呼ぶ。2009年『ウスケボーイズ―日本ワインの革命児たち―』で小学館ノンフィクション大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)