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アンチ・アクション 日本戦後絵画と女性画家

出版社名 ブリュッケ
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-434-26469-6
4-434-26469-9
税込価格 4,180円
頁数・縦 362P 22cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第35回 女性史青山なを賞受賞
2020年 第42回 サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

要旨

草間彌生、田中敦子、福島秀子。三人の女性画家の画業をたどり、戦後美術史と美術運動の問題点を探りだし、「女性画家もいる」美術史を構築しようとする画期的試み。

目次

第1章 「日本戦後美術史」とジェンダー(美術とジェンダー―「日本戦後美術史」とアンフォルメル
「アンフォルメル」と戦後の批評
「アンフォルメル旋風」と戦後美術の再ジェンダー化―「アンフォルメル」から「アクション・ペインティング」へ
日本戦後美術史のジェンダーを問うために)
第2章 「アンチ・アクション」に向けて―戦後美術と女性(戦後美術と新人女性
「戦前の父」と「戦後の娘」
「女らしい」画家からアンフォルメル画家へ
批評の再ジェンダー化と戦後社会のなかの女性美術家
「アンチ・アクション」―フェミニズム美術としての批評の可能性)
第3章 草間彌生の「ネット・ペインティング」―政治的に(「線」の変遷―「アンフォルメル以前」の一つの物語
「ネット・ペインティング」へ)
第4章 抽象の方法―田中敦子の「円と線の絵画」と戦後の物質文化(「具体」と物質―田中の場合
田中の「構成」と戦後の物質文化
「円と線の絵画」)
第5章 福島秀子の「捺す」絵画と人間のイメージ(福島秀子の絵画―顔と人間
顔の思想と戦後抽象絵画
捺す絵画と福島の「人」―“ホワイトノイズ”へ)

著者紹介

中嶋 泉 (ナカジマ イズミ)  
首都大学東京人文社会学部准教授。国際基督教大学卒業。リーズ大学大学院美術史学研究科修士課程修了、フルブライト奨学生としてカリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。明治学院大学、国際基督教大学、上智大学ほか非常勤講師、広島市立大学芸術学部准教授を経て2016年より現職。専門分野は近現代美術、フェミニズム美術、フェミニズム、ジェンダー理論。現在、イメージ&ジェンダー研究会、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)