• 本

カイトとルソンの海

出版社名 小学館
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-09-289312-2
4-09-289312-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 200P 20cm

商品内容

文学賞情報

2022年 第51回 児童文芸新人賞受賞

要旨

瀬戸内の海で水軍が活躍していた時代。南方からもどった船に乗せられて一人の少年が島にやってきた。「どっからどう見ても同じ人間だけれど、まったく自分とはちがう」とまどうカイトは、少年といっしょに暮らすことになる。―島の少年カイトと異国の少年ルソンの物語。

出版社・メーカーコメント

海を越えてやってきた少年の冒険物語  時は、15世紀中頃、村上水軍が、瀬戸内海を拠点に活躍した時代。ある日、船乗りの父に連れられて、肌の色も、体付きも違う言葉を話さない少年ルソンが、カイトの家にやってきた。「ようわからん」言葉も通じないルソンに、とまどいを隠せないカイト。ルソンは長い航海の末、奴隷として連れてこられたのだ。ルソンは、日本語を覚えるためにカイトの家に預けられた。ルソンは無表情で、何も話さない。ある日、島のわんぱくたちが、ボロ船に乗って海に出ようと計画。カイトたちは、必死に止めようするが・・・・・・。  【編集担当からのおすすめ情報】  村上水軍が活躍した時代、瀬戸内海の島々には、水軍にまつわる数多くの民話が残されています。この作品は、時代物とは思えないほど、少年たちが生き生きとした友情物語であり、冒険物語です。海の向こうにひろがる世界に思いを馳せて、船を操る少年たちのハラハラドキドキの冒険を堪能してください。

著者紹介

土屋 千鶴 (ツチヤ チズル)  
1953年三重県生まれ。京都女子大学文学部国文学科卒。在学中「京女大短歌会」に入会し作歌を始める。短歌作品「風景」が第25回角川短歌賞候補となる。国語教師として中学高校で勤務した後、現在は作歌、創作に専念。「瀬戸内少年記―海人とルソン」で第26回小川未明文学賞優秀賞を受賞。短歌結社「塔」の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)