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横光利一と近代メディア 震災から占領まで

出版社名 岩波書店
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-00-025474-8
4-00-025474-X
税込価格 8,800円
頁数・縦 361,30P 22cm

商品内容

文学賞情報

2022年 第30回 やまなし文学賞・研究評論部門受賞

要旨

関東大震災前後からアメリカ軍による占領期までのおよそ三〇年間、激変する社会の状況と真摯に向き合い、創作活動を続けてきた文学者横光利一。近代メディアの盛り上がりの中、「文学の神様」になった作家の苦悩を鮮やかに浮かび上がらせる。

目次

第1部 習作期から新感覚派時代へ(「文学の洗礼を与へた」書物たち―鏡としての翻訳文学)
第2部 前衛の旗手として(「文壇といふ市場」へ―『文藝春秋』『文藝時代』『改造』との関連を中心に
「新しい感性の羅列」―交流する文学と映画)
第3部 文学の“神様”の誕生(「共同製作」の場―本文とメディアをめぐる探究
「国語への服従」―拡大するメディアと読者層)
第4部 検閲下の葛藤と再生への模索(「明日の小説」のために―占領期の表現と言論統制)

出版社・メーカーコメント

メディアは作家に何をもたらし、作家はメディアといかに切り結んだのか。関東大震災前後からアメリカ軍による占領期までのおよそ三〇年間、激変する社会の状況と真摯に向き合い、創作活動を続けた文学者横光利一。近代メディアの隆盛とともに、「文学の神様」にまで昇り詰めた作家の軌跡とその苦悩を時代のなかに描き出す。

著者紹介

十重田 裕一 (トエダ ヒロカズ)  
1964年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。大妻女子大学を経て、現職は早稲田大学教授・国際文学館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)