ほんのこども
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2021年11月 |
ISBNコード |
978-4-06-526036-4
(4-06-526036-1) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 317P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2022年
第44回
野間文芸新人賞受賞 |
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要旨 |
ころす側の論理、ころされる側の論理。元同級生あべくんからのメールにあった文章から着想したシーンをつないで、商業作家はあべくん自身の人生を小説にしようとする。父による母殺傷事件、両親がころしころされていたあべくん…。暴力で愛撫し合い痛みをこらえるようによろこぶ身体たち。物語にかえろうとするから人生はつらく、日常が重すぎてひとをころしたくなる。恋人をころして自分も死んだところで折り返し、物語は無限に再生を繰り返す。小説家があべくんなのかあべくんがかれなのか、やがてふたりの境界は曖昧になり、問い自体が意味を失う。 |
出版社・メーカーコメント
芥川賞作家の真骨頂・新境地、世界文学へ! 読書量と強靭な知性に瞠目! 言葉を与えられていない領域に光をあて物語を紡ぐ。