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移ろう前衛 中国から台湾への絵画のモダニズムと日本

出版社名 中央公論美術出版
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-8055-0980-7
4-8055-0980-5
税込価格 7,700円
頁数・縦 520P 22cm

商品内容

文学賞情報

2024年 第46回 サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

要旨

政治動向と不可分に展開してきた中国と台湾の20世紀美術を日本とのかかわりも交えて俯瞰することで、東アジアの近現代美術史に新たな視点をもたらす気鋭の論集。ともすれば一国主義中心に傾きがちな美術史観では捉えきれない作品と芸術家の活動について精緻に検証する。

目次

序章 「移ろう」/「映ろう」絵画
付論1 モダニズムの起源―日本的「前衛」絵画にいたるまで
第1部 広東・上海・東京(中国絵画の近代化と日本―方人定の「日本」画“後園図”をめぐって
上海モダンと決瀾社―倪貽徳と陽太陽にみる日本的「イズム」のかたち ほか)
第2部 上海・香港・重慶・台北(日本的「超現実主義」の対決―雑誌Shanghaiと香港の抗日壁画
中国的「前衛」絵画の再構築―戦時期の「独立美術展覧会」を手がかりにして ほか)
第3部 台北(五月画会と東方画会―国際的前衛絵画の「制度」構築
中国的抽象絵画をめざして―現代絵画論争(一九六一〜六二年)にみる東西冷戦下の台湾「水墨」画 ほか)
終章 記憶のなかの「前衛」絵画

著者紹介

呉 孟晋 (クレ モトユキ)  
1976年、神戸市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。新聞社勤務を経て、2009年から京都国立博物館にて中国絵画の学芸業務に従事。2021年より京都大学人文科学研究所准教授。専門は近現代を含む中国絵画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)