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最後のひと葉

新潮文庫 オ−2−5 O・ヘンリー傑作選 2

出版社名 新潮社
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-10-207205-9
4-10-207205-5
税込価格 649円
頁数・縦 255P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 皆さんもご存知だと思います。「賢者の贈り物」のお話。
    貧しい夫婦がそれぞれ大切なものを売って買ったクリスマスプレゼントは、、、というあれです。
    表題作は「最後のひと葉」。
    病の少女が病室から眺める木の葉っぱ。「あれが全部落ちたら私は死ぬわ、、、。」
    絶望しきった彼女のために老画家が贈った希望とは、、、。
    一番好きなのは、この巻の最後に収められている、「更生の再生」という物語。
    金庫破りという過去を捨てて、可愛い婚約者と幸せな家庭を築こうとしているジミー。
    そんな彼の前に少女が金庫に閉じ込められてしまうというアクシデントが。
    彼の技術を持ってすれば、少女の命は助けられる。でも幸せな未来が崩れ去ってしまう。
    婚約者を前に彼の決断は、、、。また、彼を執念深く追い続けた刑事の思いは、、、。

    本当に短い数ページの物語なんですけど、濃密なドラマがぎゅっと詰まっていて、すごく素敵なんです。

    新潮文庫・Star Classics・名作新訳コレクションということで、新しく翻訳されたものなので、
    言葉が現代的で、それがより読んでいて迫ってくる感じがします。

    (2016年12月7日)

商品内容

要旨

「あれが最後ね。てっきり夜中に落ちるんだろうと思った。風の音がしてたから。きょうには落ちるでしょうね。そのときに、あたしも死ぬわ」老画家が命がけで彼女に贈った希望とは。表題作のほか、「感謝祭の二人の紳士」「芝居は人生だ」「金のかかる恋人」など、O・ヘンリーの名作短篇14篇を新訳。ニューヨーカーたちの魂をふるわせ、優しく暖め、温かく笑わせた選り抜きの物語たち。

おすすめコメント

「あれが最後ね。てっきり夜中に落ちるんだろうと思った。風の音がしてたから。きょうには落ちるでしょうね。そのときに、あたしも死ぬわ」老画家が命がけで彼女に贈った希望とは。表題作のほか、「感謝祭の二人の紳士」「芝居は人生だ」「金のかかる恋人」など、O・ヘンリーの名作短篇14篇を新訳。ニューヨーカーたちの魂をふるわせ、優しく暖め、温かく笑わせた選り抜きの物語たち。

著者紹介

O・ヘンリー (Oヘンリー)   O.Henry
1862‐1910。アメリカ生れ。乱脈経営だった銀行の出納係を退職後、横領罪で告訴され真相不明のまま服役。獄中で小説を書き始める。出獄後は短編の名手としてニューヨークで活躍。「最後のひと葉」「賢者の贈りもの」「いそがしいブローカーのロマンス」「二十年後」など、十年間で約二百八十の短編を著した
小川 高義 (オガワ タカヨシ)  
1956年横浜生れ。東大大学院修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)