• 本

何があっても大丈夫

出版社名 新潮社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-10-425307-4
4-10-425307-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 317P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 櫻井よしこさん、の作られ方の本であり、自叙伝である。どんな困難にあっても、前向きの生き方を信条に、乗り越ええきた。それは母の教えの「大丈夫」と励まされたからだ。ハワイ大学時代の苦学はその後の彼女の土台となってると思う。お金がなくても、やる気、学ぶ気持ちさえあれば、大学で勉強でき、卒業できる、日米の大学のちがいもわかる。卒業の年に3カ月かけアメリカ大陸を「一人旅」なにでものチャレンジング。 ジャーナリズム精神は、クリスチャンサイエンスレポート誌で徹底的に上司から叩きこまれる。「櫻井よしこ」の誕生である。基本的に彼女は世界に通ずるフリーのジャーナリストである。徹底して調べ、インタビューして、底流に流れる部分を思索する、そして記事を発信する。彼女の発する意見には耳を傾けるに値する。と

    (2005年3月31日)

商品内容

要旨

ベトナムの野戦病院での誕生、父の不在、雪深い長岡で過ごした10代、孤独と闘ったハワイでの大学生活、新聞社助手の日々、結婚と離婚、そしてニュースキャスターに…。若き日の悩み、苦しみ、葛藤と真摯に向き合った待望の回想記。

目次

第1章 しっかり物を見なさい―母がくれた宝物(母の秘密
国破れて山河あり
モーボサンセン ほか)
第2章 私たちは二番目なんだ―父からの自立(ミセス・ロングドレス
豹変
小さなスーツケース ほか)
第3章 一体、何になりたいのか―ジャーナリストへの道(私には、出来ると思う
彼らの流儀
官邸の攻防 ほか)

出版社
商品紹介

帰らない父。けれども、私には強く優しい母がいた――。ベトナム、日本、ハワイを舞台に出生からニュースキャスターになるまでの劇的な半生をつづった待望の自伝。

おすすめコメント

帰らない父。ざわめく心。けれども、私には強く優しい母がいた―。出生からジャーナリストになるまで。初めて綴った劇的な半生。「泣いてもいいけれど、涙に溺れては駄目よ」「強く願えば、想いは叶う」。

内容抜粋

本書「後記」より

明治、大正、昭和、平成と続く母の人生は、日本の運命と重なり合う形で、大きく劇的な変化を体験してきた。多くの日本人が自分の意志を超えた運命に遭遇しながらも、全力で誠実に生きてきた。個人の力では拒否することも変えることも出来ない運命の転調を、自分たちに与えられた回合として受け入れ、そのなかでの最善の選択を重ねつつ人生を歩んできた。全てを甘受しながらも、驚嘆するほどの前向きの姿勢を貫いた母の人生には、人間として分をわきまえる謙虚さと、一度きりの人生を大切に生ききろうとする情熱が、いつも背中合わせになっている。一旦書き始めたら、ここまで書いてよいのかという自らの内なる躊躇いとは裏腹に、程々でやめるのはなかなか難しかった。その結果、わが家の秘密も随分と書いてしまった。その点を母に詫びると、穏やかに笑って「いいのよ、本当のことですから」と言ってくれた。

著者紹介

桜井 よしこ (サクライ ヨシコ)  
1945年、敗戦の混乱の中、ベトナムの野戦病院で生まれる。引揚げ後は、両親の故郷である大分県と新潟県で少女時代をすごす。県立長岡高校卒業と同時に、父がレストランを経営していたハワイに単身渡り、自活しながらハワイ州立大学歴史学部を卒業。米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」東京支局員などを経て、日本テレビ「きょうの出来事」ニュースキャスターを16年間務める。その後言論活動に入り、社会派ジャーナリストとして活躍中。『エイズ犯罪・血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)