2013年 第150回 直木賞受賞
2013年 第3回 本屋が選ぶ時代小説大賞受賞

幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子。だが、尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、囚われの身となった。樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し一世を風靡した歌子は、何を想い、胸に秘めていたのか。落涙の結末！

樋口一葉の歌の師匠だった中島歌子が、水戸天狗党の妻として過ごした幕末。苛烈な運命に翻弄された女の一生を、巧緻な筆で甦らせる。