• 本

狐笛のかなた

新潮文庫 う−18−1

出版社名 新潮社
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-10-130271-3
4-10-130271-5
税込価格 935円
頁数・縦 392P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 読めてよかった☆

    切なくて切なくてどうしようもなくなってしまう。愚かなまでに一途で美しいヒトと獣の愛の形。まっすぐに誰かを思う事の強さと切なさはこんなに感動を呼び起こすものなのか。何度でも読めるのは名作の証。一人でも多くのヒトがこの物語に出会えることを祈っている。和製ファンタジーを最初から「読む価値無し」なんて言ってるボンクラがいたら、まず思いっきり頭を叩いて「ごめんね。痛かった?これでも読んで」と渡そう。

    (2007年9月24日)

商品内容

要旨

小夜は12歳。人の心が聞こえる“聞き耳”の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の“あわい”に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる…愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。野間児童文芸賞受賞作。

おすすめコメント

「本書の魔法は超一級品です。」――宮部みゆき。少女と霊狐の孤独でけなげな愛。野間児童文芸賞受賞。小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

著者紹介

上橋 菜穂子 (ウエハシ ナホコ)  
1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学助教授。オーストラリアの先住民族アボリジニを研究中。著書は、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人来訪編・帰還編』(小学館児童出版文化賞)、『虚空の旅人』などがある。2002(平成14)年巖谷小波文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)