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ぜんぶの後に残るもの

出版社名 新潮社
出版年月 2011年8月
ISBNコード 978-4-10-325622-9
4-10-325622-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 190P 20cm

商品内容

要旨

わたしにとっての南三陸町は、その母子の輝きそのものである。町の記憶は匂いや光や言葉とともに、あの筆舌に尽くし難い圧倒的な生命力と分かちがたくわたしのなかにある。津波にも地震にも奪いきれないものが、わたしたちのなかにはある。

目次

はじめに―ぜんぶの後に残るもの
地震のあとで
感じることなど
からだの記録
召しませ、大阪
言葉はふくらむ
けもの、動くものたち

出版社
商品紹介

津波にも地震にも奪いきれないものが、わたしたちのなかにはある。心に響くエッセイ集。

おすすめコメント

津波にも地震にも奪いきれないものが、わたしたちのなかにはある!記憶。あの日、南三陸町で見た母子の輝き、買い物に行くだけで幸せだった子ども時代、上京したてで一人ぼっちだった頃、×××に怒り狂った帰り道、原稿が書けず胃が痛む今。震災下の厳しい日々も、ちょっと昔の笑いあった日々も、いつしか一つに混じり溶けあっていく――。心に響くエッセイ集。たいせつなものはたいせつに!

著者紹介

川上 未映子 (カワカミ ミエコ)  
1976年、大阪府生まれ。2006年、随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。2007年、初めての中篇小説「わたくし率 イン 歯―、または世界」が第137回芥川賞候補となる。同年、第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年2月、「乳と卵」(文藝春秋)が第138回芥川賞を受賞。3月、第1回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2009年4月、詩集『先端で、さすわ ささえるわ そらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)