• 本

飢餓浄土

河出文庫 い33−1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2014年1月
ISBNコード 978-4-309-41268-9
4-309-41268-8
税込価格 748円
頁数・縦 289P 15cm

商品内容

要旨

途上国に伝わる数多くの幻想や流言は、眼前の現実を凌駕する。フィリピンの密林に現れる人食い日本兵の亡霊、「私が産んだの」と乳飲み子を抱き始めたオカマ、奇形児を谷底に突き落とし続けた産婆を襲う祟り、虐殺地で人間の死体を食い漁り生き延びた野犬…グロテスクな「幻」がえぐり出す貧困地のリアル。

目次

第1章 残留日本兵の亡霊(敗残兵の森
幽霊船
死ぬことのない兵士たち
神隠し)
第2章 性臭が放つ幻(せんずり幻想
ボルネオ島の嬰児
あさき夢みし
胎児の寺)
第3章 棄てられし者の嘆き(奇形児の谷
横恋慕
魔女の里
ケガレ
物乞い万華鏡)
第4章 戦地にたちこめる空言(戦場のお守り

歌う魚)

出版社・メーカーコメント

人食い日本兵の亡霊、乳飲み子を抱くオカマ、奇形児を突き落とす産婆……途上国に伝わるおぞましい幻想が貧困地のリアルを露にする。

著者紹介

石井 光太 (イシイ コウタ)  
1977年、東京生まれ。国内外の貧困、医療、戦争などをテーマに取材、執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)