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もう二度と食べたくないあまいもの

出版社名 祥伝社
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-396-63338-7
4-396-63338-6
税込価格 1,572円
頁数・縦 239P 20cm

商品内容

要旨

気がつかないふりをしていた。もう愛していないこと。もう愛されていないこと。直木賞作家が美しくも儚い恋の終わりを描いた傑作。

出版社・メーカーコメント

気がつかないふりをしていた。 もう愛していないこと。 もう愛されていないこと。 直木賞作家が美しくも儚い恋の終わりを描いた傑作 恋が終焉を迎えるときには、どんな物語が待ち受けているのだろう? いくらかの戸惑いと充分な愛情がこもったキス。一郎を好きだと文月(ふづき)は思った。 大好きだ。草(そう)よりもずっと好き。それは真実に思えるのに、それなのに、一郎が草ではないことに私は腹を立てている。 文月は一郎に何か言いたいと思った。何か――心のこもった言葉を。それなのに、むっくりと半身を起こすと、彼に背を向けたまま、「あのひとが今夜来るかもしれないの」と言った。 (「裸婦」より)

著者紹介

井上 荒野 (イノウエ アレノ)  
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞しデビュー。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)