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後妻業

出版社名 文藝春秋
出版年月 2014年8月
ISBNコード 978-4-16-390088-9
4-16-390088-8
税込価格 2,035円
頁数・縦 413P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 後妻業

    犯罪小説の第一人者である黒川博行が送り出す戦慄の話題作!結婚相談所の柏木と手を組み「後妻」を「業」とする小夜子。小夜子の闇を暴こうと奔走する本多…。欲望にとことん浸りきった人間が織りなす物語はどこかリアリティがあって他人事とは思えない。あくまでも「フィクション」であると理解しつつも「高齢化社会」という現実の事情がリアリティを助長します。読者のドキドキとスピーディーな大阪弁も相まって一気に読み進めることができます。果たしてどこに正義があるのか…ドス黒い展開に「救い」を探しつつ読み進めるのもオススメ。

    (2014年10月31日)

商品内容

要旨

金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。

出版社
商品紹介

老人専門の結婚相談所の男と、結婚したパートナーと死別を繰り返す中年女につきまとう死の気配。恐るべき“後妻業”の手口と実態。

著者紹介

黒川 博行 (クロカワ ヒロユキ)  
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年に「二度のお別れ」が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年に「キャッツアイころがった」で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年に「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞。2014年に『破門』で第151回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)