商品内容
要旨 |
古代アンデス文明では、本格的な農耕や土器づくりよりも先に、まず神殿が築かれた。同じ場所で神殿の建てかえを繰り返す「神殿更新」によって社会がまとまり経済が発展したことが、編者らがかかわる日本調査団の長年の発掘により明らかとなってきた。一方、西アジア、メソポタミア文明でも、新石器時代に入って間もなくのころ、同様にまず巨大な祭祀センターがいくつも築かれたことがわかった。紛争が断続的に起こるこの地域の周辺で重ねられた地道な調査の成果である。これらの神殿のあり方は従来の農耕を出発点とする経済中心の文明史観では説明できない。文明の形成期に権力はどう発生し、社会階層が形成されていったのか。2つの古代文明を比較しながら考える。 |
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目次 |
序章 アンデスと西アジア―揺れ動く古代文明への眼差し(なぜアンデスと西アジアか |
出版社 商品紹介 |
古代アンデスでは、文明創造の原動力は「神殿更新」だった。従来の「新石器革命」「都市革命」の発展史観を考古学から問い直す。 |