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金環蝕 上

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出版社名 小学館
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-09-352413-1
4-09-352413-0
税込価格 770円
頁数・縦 245P 19cm
シリーズ名 金環蝕

商品内容

要旨

財部は一種の硬骨漢であった。…最後の思い出に、大臣と官房長官とを向こうに廻して、断固として竹田建設を叩き落としてやろうという意慾が、彼の心のなかで静かに疼いていた。―総理大臣の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政界、財界、官界を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る“電力建設”の総裁・財部は、汚職に手を貸すことを断固として拒否するが…。1960年代に起きた九頭竜川汚職事件を題材として、芥川賞作家・石川達三が鋭い視点で描いた話題作の前編。

著者紹介

石川 達三 (イシカワ タツゾウ)  
1905年(明治38年)7月2日‐1985年(昭和60年)1月31日。享年79。秋田県出身。1935年に『蒼氓』で第1回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)