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小説大逆事件 下

P+D BOOKS

出版社名 小学館
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-09-352441-4
4-09-352441-6
税込価格 770円
頁数・縦 270P 19cm
シリーズ名 小説大逆事件

商品内容

要旨

“破倫無道の挙”か、冤罪か―いよいよ結審の時来る。(幸徳秋水が担当弁護士にあてた陳弁書には)無政府主義にたいする誤解への弁駁と、検事の取り調べに不法とが述べてある。この陳弁書にあらわれたところによれば、幸徳は決してこのような無謀を、あえてする男ではない。それは法廷での事実と符号している。社会主義者、無政府主義者たちが明治天皇の暗殺を企てたとされる、いわゆる幸徳事件。当初は「破倫無道の挙」「常識を失した凶暴な沙汰」と断じていた石川啄木は、事件の記録を読むうちに、検察による事実の歪曲に愕然とする。一方、ことを早く片づけたい検察は、逮捕後異例のスピードで予審を終え、嫌疑のかかる26人全員に極刑を求刑してしまうのだった―。事件関係者について綿密に調べ上げ、その真の姿に肉薄した渾身のノンフィクションの完結編。

著者紹介

佐木 隆三 (サキ リュウゾウ)  
1937年(昭和12年)4月15日‐2015(平成27年)10月31日、享年78。朝鮮・咸鏡北道(現在は朝鮮民主主義人民共和国)生まれ。本名・小先良三(こさき リょうぞう)。1975年『復讐するは我にあり』で第74回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)