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女人追憶 10

SHOGAKUKAN Classic Revival

出版社名 小学館
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-09-353116-0
4-09-353116-1
税込価格 715円
頁数・縦 555P 19cm
シリーズ名 女人追憶

商品内容

要旨

明美が他の男と通じた事実を受け入れた真吾は、これからも二人の関係を継続することを約束する。さらに、親密な関係になった下宿先の未亡人ちえと利用した旅館で知り合った芸者の松美から遊びに来るよう誘われた真吾は、金もない学生に声をかける彼女の真意をはかりかねる。松美はパトロンの「いいさん」まで呼びだして、ついには三人によるエロティックな性技が繰り広げられることに。愛と嫉妬が燃え上がる一夜の宴。

おすすめコメント

クラシック リバイバル

出版社・メーカーコメント

芸者&情人とトリプルで織り成すエロスの宴明美が他の男と関係した事実を受け入れた真吾は、これからも変わらず会うことを約束する。もともと肉体だけの関係ではあったが、郷里の恋人・妙子と離れている身を癒やしてくれるありがたい存在であり、たとえ恋人ではなくとも、ふたりの間には性愛から始まった愛情が築かれていたのだ。親密な関係になった下宿先の未亡人ちえは、姑たちの目も気にせず、あからさまに真吾に親切になる。女のいじらしさを感じる半面、内心多少とまどうほどに。そのちえと利用した旅館で知り合った芸者の松美から遊びに来るよう誘われた真吾は、金もない学生に声をかける彼女の真意をはかりかねる。多くの女人たちと交わってきた真吾だが、玄人の女性との交流は皆無。だが、未知の世界を覗いてみたい好奇心にかられた真吾は誘いに応じて訪ねていく。喜んだ松美は酒と料理でもてなし、彼女の往年のパトロン「いいさん」とその愛人の三人で一夜をともにした話を語り始めた。さらには当の「いいさん」まで呼びだして、かつてのようなエネルギッシュな状態にない「いいさん」を交え、三人によるエロティックな性の饗宴が繰り広げられることに――。

著者紹介

富島 健夫 (トミシマ タケオ)  
1931年10月25日‐98年2月5日。31年当時、日本領だった朝鮮京畿道生まれ。早稲田大学・仏文学科卒。53年『喪家の狗』が芥川賞の候補作に。河出書房に勤務しながら『黒い河』を書き下ろし同社からデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)