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エアー3.0

出版社名 小学館
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-09-386738-2
4-09-386738-0
税込価格 2,530円
頁数・縦 549P 19cm

商品内容

要旨

つながれ、ユーラシア!資本主義をバージョンアップせよ!市場の「空気」までも読み取り、国家予算に匹敵するビッグマネーを生み出す人工知能「エアー」。唯一の認証権を持ち、福島の帰還困難区域にデジタル通貨「カンロ」を流通させ特別自治区を実現させた男が、カナダ、中国、ロシアへと飛んで、世界の再編を目指す。一気読み必至の痛快経済アクション小説。

出版社・メーカーコメント

劣化した資本主義をバージョンアップせよ!「荒唐無稽な話ではない。18世紀の英仏で同様のマネー創出が行われている。世界経済をどう立て直すか、お金とは何か。二つを同時に考えさせてくれる画期的エンターテイメントだ」経済アナリスト・森永卓郎氏も激賞の一気読み経済エンタメ小説! 市場の空気までも読み取り、莫大なマネーを生み出す人工知能「エアー」。世界の金融市場で独り勝ちするエアーのマネーを資金に、中谷祐貴率いる財団法人「まほろば」は、福島の帰還困難区域に同名の特別自治区を建設する。中谷たちは稼いだマネーをデジタル通貨「カンロ」に変えると、「まほろば自治区」で還流させ始める。そして、成長が鈍化する日本各地にまほろば自治区を出現させ、国外にもカンロ経済圏を開拓し始める。政府の高級官僚からまほろばに転籍した市川みどりと福田義雄は、密かにエアーの未来に危惧を抱いていた。ひとつにはカンロ経済圏の開拓が性急すぎるから。もうひとつには、エアーの認証権が与えられているのは、中谷1人であるからだ。そんなとき、中谷は「資本主義をやり直す」という言葉を残し、単身、日本を後にする。舞台はカナダ、中国、そしてロシアへ。中谷の目的とは−−?

著者紹介

榎本 憲男 (エノモト ノリオ)  
小説家。和歌山県出身。映画会社に勤務後、福島の帰還困難区域に経済自由圏を建設する近未来小説『エアー2.0』(小学館)でデビュー、大藪春彦賞候補となる。以後、エンターテインメント性あふれるストーリーに思索的考察を加えた異色の小説を発表。最新作『サイケデリック・マウンテン』(早川書房)は、「オール讀物」(文藝春秋)が主催する第1回「ミステリー通書店員が選ぶ大人の推理小説大賞」にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)