• 本

付添い屋・六平太 姑獲鳥の巻

女医者

小学館文庫 か35−11

出版社名 小学館
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-09-406554-1
4-09-406554-7
税込価格 660円
頁数・縦 285P 15cm
シリーズ名 付添い屋・六平太

商品内容

要旨

鼠小僧治郎吉処刑の翌年、天保四年は全国的な凶作のうえ、江戸市中では刃傷沙汰が多発し、殺伐とした空気が漂っていた。秋月六平太は恩師に乞われ、相良道場の師範代として多忙な生活を送っていたが、堅実な暮らしに少しばかり飽きも感じていた。ある日、馴染みの材木商母娘に誘われた舟遊びで破落戸の喧嘩を諌めたことをきっかけに、妹佐和の進言もあって付添い屋稼業を再開する。命を狙われる女医者や傲慢な天才棋士の付添いを務めた六平太の帰りを待っていたのは、匕首を持った男たちだった。ドラマ時代劇の名手が贈る大ヒットシリーズ、待望の新章開幕!

出版社・メーカーコメント

あの付添い屋が帰ってきた! 新章開幕!第一話 春雷秋月六平太は付添い屋をやめ、相良道場師範代を務めていた。ある日、飛騨屋母娘と舟遊びに出たところを破落戸に絡まれ、これを撃退。だが噂を聞いた口入れ屋に「隠れて付添い屋をしていたのか」と詰め寄られる。一方、十五歳になった穏蔵は八王子から江戸に出てきたが、肌に合わず奉公先を飛び出していた。第二話 女医者師範代を返上した六平太へ、中条流女医者かつ枝に付添う仕事が舞い込んだ。診療の帰り、外塀に貼られた姑獲鳥の札に、かつ枝は顔色を失った。そのころ、森田座の役者、河原崎源之助が行方不明になっていた。第三話 鬼の棋譜妙な男が市兵衛店を窺っているらしい。気になりながらも六平太は平岡宗雨の付添いへ出向く。将棋の才能に恵まれた宗雨だったが、態度が慇懃だと世間からの評判は悪かった。第四話 一両損穏蔵は甚五郎親分の下で働きたいという。二人を引き合わせた六平太は、音羽での騒ぎを耳にする。灰買いの女が集めた灰の中から高価な菩薩像が出てきたのだ。持ち主を探すため、六平太は町に噂話を流す提案をする。

著者紹介

金子 成人 (カネコ ナリト)  
1949年長崎県生まれ。72年『おはよう』で脚本家デビュー。97年、第一六回向田邦子賞を受賞。『鬼平犯科帳』『御家人斬九郎』『剣客商売』『水戸黄門』など多数の脚本を手掛ける。『付添い屋・六平太』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)