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源氏物語 下

小学館文庫 Kは1−3 マンガ古典文学

出版社名 小学館
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-09-406650-0
4-09-406650-0
税込価格 660円
頁数・縦 279P 15cm
シリーズ名 源氏物語

商品内容

要旨

1001年以後の起筆とされ成立年代は未詳。平安中期の長編物語。54帖。紫式部作。仏教的宿世観を基底にし、平安貴族の理想像と光明が、当時の貴族社会の矛盾と行きづまりを反映して、次第に苦悶と憂愁に満ちたものになっていく過程が描かれ、「もののあわれ」の世界を展開する。登場人物の個性、心の陰影など写実的な描写にすぐれ、あらゆる物語的要素を含んで、日本古典の最高峰とされる「王朝絵巻」。この巻では「若菜上(其の二)」、「若菜下」、「柏木」、「横笛」、「鈴虫」、「夕霧」、「御法」、「幻」、「雲隠」を収録。巻末寄稿は瀬戸内寂聴氏。

出版社・メーカーコメント

マンガで読む。巨匠で読む。「源氏物語」紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代中期、ヨーロッパはまだ、一部の歴史家に「暗黒時代(ダークエイジ)」と呼ばれるような時代でした。文章だって幼稚なものしか書けなかった。そんな時代に、日本人の女性がこれだけ完成度の高い長編物語を書いたということは、日本人が誇りにしていいことだと思うんです。事実、1999年に、イギリスのオックスフォードやケンブリッジの歴史学者が「この千年間で偉大な業績を残した歴史上の30人」というのを選んだときに、日本人ではただひとり紫式部が選ばれました。日本文学の最高傑作『源氏物語』は日本文学の最高傑作というより、世界規模の文化遺産なんですね。みなさんも花村先生のマンガで『源氏物語』を楽しまれたあとは、ぜひ原文に挑戦してみてください。今すぐでなくてもかまいません。年配の方は今すぐでも差支えありませんが、若い方たちは、お年を召してからの方がいいと思います。『源氏物語』は大人のための世間話ですから。

著者紹介

花村 えい子 (ハナムラ エイコ)  
埼玉県川越市出身。1959年、金園社(金龍出版社)の貸本マンガ「別冊・虹」に『紫の妖精』を発表してデビュー。1963年、雑誌「なかよし」に発表以降、「少女フレンド」「マーガレット」「少女コミック」、小学館学年誌など人気雑誌に次々と作品を連載し、少女漫画のパイオニアとして活躍する。1989年、第18回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。1997年、全集「マンガ日本の古典」の『落窪物語』で第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。フランス国民芸術協会SNBA正会員。2018年SNBA展イラストレーション部門金賞受賞。日本漫画家協会名誉会員。代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『花びらの塔』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)