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失敗する自由が超越を生む 量子物理学者古澤明の頭の中

小学館新書 464

出版社名 小学館
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-09-825464-4
4-09-825464-6
税込価格 1,078円
頁数・縦 204P 18cm

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要旨

スーパーコンピューターをはるかに凌ぐ、低消費電力と高速計算の両立に期待が高まる量子コンピューター。中でも、光の最小単位である光子(フォトン)を量子ビットとして使う「光量子コンピューター」が注目されている。その最先端を担う量子物理学者は、どんな考えを持って研究に取り組んでいるのだろうか。
本書は、ベストセラー作家の真山仁氏が、科学者で東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻・教授、理化学研究所量子コンピュータ研究センター・副センター長の古澤明氏に取材し、その研究者としての軌跡と、行動の裏にある信念や考え方をまとめたものだ。古澤氏は「一番でなければ意味がない」「誰にも負けたくない」と考える負けず嫌いの性格のようだ。一方、チャレンジした結果、成功しなかったことは「失敗」ではないという考え方や、「失敗も含めて楽しんでほしい」という、後進の研究員たちへの思いも語っている。
著者は小説家。1962年大阪府生まれ。新聞記者・フリーライターを経て2004年に企業買収の裏側を描いた『ハゲタカ』でデビュー。シンガポールに日星共同のシリコンバレーを作るという小説『タングル』の執筆にあたり古澤氏を取材し、その人物に魅せられた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年1月9日]

商品内容

要旨

「本職はウインドサーファー、趣味は研究」が口癖の世界的研究者がいる。彼こそが、これからの地球を救う「光量子コンピューター」研究の第一人者、東京大学工学部教授で量子物理学者の古澤明だ。数々のスポーツ歴を誇る古澤がこだわるのは「一番」。挑戦する以上は必ずトップを目指すその精神は、今の日本人研究者の中でも稀有だ。失敗も含めてとことん研究を楽しむ。研究費不足と闘いながらも「世界一」を志す気鋭の研究者の頭の中を、「ハゲタカ」シリーズの人気作家・真山仁が徹底分析する!

目次

第1章 光量子コンピューターか地球滅亡か―確信の男、これしかない!を突き進む
第2章 負ける勝負はしない―挑戦と無謀は違うことを知れ
第3章 負けず嫌いと楽しむ天才―自分は普通だと思っていた天邪鬼
第4章 アトミックボムのような男―アメリカで手に入れたあるべき研究
第5章 失敗を面白がれ―問題は失敗の質
第6章 少年よ、楽しみながら大志をカタチにせよ―若者が伸びないのは、大人のせい
第7章 常識もバランスも捨て、挑戦者は未開を拓く―諦めからは何も生まれない

出版社・メーカーコメント

世界が注目!ノーベル物理学賞に一番近い男  世界が注目!ノーベル物理学賞に一番近い男いま世界中が注目する新時代のコンピューター研究者を徹底解剖。 カリフォルニア工科大学留学時代に培った組織論、そして学者とスポーツマンの両面を持つ古澤氏の、結果を出す思考力に「ハゲタカ」シリーズの人気作家真山仁が迫る。「バントはするな、ホームランを狙え」これまでの常識を覆す「光量子コンピューター」開発の最前線を走る、量子物理学者の古澤明東京大学工学部教授。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも話題を呼ぶ、その型破りな研究者の思考力はどこから生まれてきたのか。〇本職はウィンドサーファー、趣味は研究〇研究所の大学院生には給料制で生活安定を〇モットーは「勝つまでやれば絶対勝てる」世界が注目する新時代のトップ研究者の思考力を7章渡って紹介!第1章光量子コンピューターか地球滅亡か第2章負ける勝負はしない第3章負けず嫌いと楽しむ天才第4章アトミックボムのような男第5章失敗を面白がれ第6章少年よ、楽しみながら大志をカタチにせよ第7章常識もバランスも捨て挑戦者は、未開を拓く

著者紹介

真山 仁 (マヤマ ジン)  
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者・フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な裏側を描いた『ハゲタカ』でデビュー。同シリーズはドラマ化、映画化され大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)