• 本

すべて忘れてしまうから

出版社名 扶桑社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-594-08560-5
4-594-08560-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 221P 20cm

商品内容

要旨

いまはない喫茶店、帰りがけの駅のホーム、予定のなかったクリスマスイブ、点滴の終わりを告げるナースコール、安いビジネスホテルの廊下、知らない街のクラブ、朝のコンビニの最後尾、新幹線こだまの自由席、民宿の窓でふくらむ白いカーテン、居場所のないパーティー会場―ふとした瞬間におとずれる、もう戻れない日々との再会。ときに狼狽え、ときに心揺さぶられながら、すべて忘れてしまう日常にささやかな抵抗を試みる「断片的回顧録」。

目次

セックスしなくても幸せだった夜
逃げて逃げて今がある
映画館の席は必ず端に座ることにしている
そもそも、エモってなんだ
あなたの関節を全部折ります
死にたいんじゃない。タヒチに行きたいんだ
写真の中のあの人は、どんな声をしていたのだろう
彼女は駅のホームで突然「バカ」と短く言った
きっと今日も僕はリサイクルされている
偉そうにするなよ。疲れるから〔ほか〕

著者紹介

燃え殻 (モエガラ)  
1973年生まれ。都内の美術制作会社に勤務する会社員でありながら、作家、コラムニストとして活躍。ウェブサイト『cakes』で連載した初の小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』が2017年に新潮社より書籍化され、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)