• 本

凜として灯る

出版社名 現代書館
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-7684-3592-2
4-7684-3592-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 238P 19cm

商品内容

要旨

1974年4月20日、東京国立博物館で開催された『モナ・リザ展』一般公開初日。「人類の至宝」と称されるこの絵画に、一人の女性が赤いスプレー塗料を噴射した。女性の名前は米津知子。当時25歳。「女性解放」を掲げたウーマン・リブの運動家だった。なぜ、彼女はこのような行動に及んだのか。女として、障害者として、差別の被害と加害の狭間を彷徨いながら、その苦しみを「わたしごと」として生きるひとりの、輝きの足跡。

目次

1章 恩情と締め出し―『モナ・リザ展』と障害者
2章 道徳律の思春期―補装具とストッキング
3章 バリケードの青春―大学闘争と美共闘
4章 女たちの叛乱―ウーマン・リブの誕生
5章 草原の裸体―リブ合宿開催
6章 拠点の旗揚げ―リブ新宿センター開設
7章 産むか産まぬかは女が決める―優生保護法改悪阻止闘争
8章 女への不信―怒れる障害者たち
9章 惨めなわたし―車椅子と歩道橋
10章 わたしに罪はない―裁判闘争

著者紹介

荒井 裕樹 (アライ ユウキ)  
1980年、東京都生まれ。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。二松学舎大学文学部准教授。障害や病気とともに生きる人たちの自己表現活動をテーマに研究・執筆を続ける。2022年、第一五回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)