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なぜ?から始まる零戦開発史

出版社名 イカロス出版
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-8022-1622-7
4-8022-1622-X
税込価格 2,200円
頁数・縦 223P 21cm

商品内容

要旨

支那事変にて初陣を飾り、太平洋戦争では日本海軍の主力戦闘機として戦い続けた「零戦」こと零式艦上戦闘機。設計主務者・堀越二郎ら設計陣の尽力によって生み出された名機・零戦だが、その開発経緯や設計の詳細について、曖昧または誤った解釈がなされている面がある。本書では航空史、軍事史、機械工業史研究家・古峰文三が、非公開のものを含む資料を渉猟し、得られた知見に基づいて零戦開発の実相に迫る。なぜ零戦は開発され、なぜ、我々が知るような形態を採るに至ったのか?各種の「なぜ」に答えを導きながら、零戦誕生への歩みを明らかとする。

目次

堀越二郎はなぜ航空機設計者となったのか?
なぜ七試艦戦は失敗したのか?
なぜ九試単戦は成功したのか?
「名戦闘機」ではなかった九六式艦戦
なぜ陸軍は三菱九試単戦に興味を示したのか?
零戦最大の特徴だった二〇粍機銃はなぜ採用されたのか?
出そろった新技術、プロペラと発動機、そして燃料
零戦の開発はいつ始まったのか?
十二試艦戦の計画要求書はこうして決定した
十二試艦戦試作の「苛酷さ」の正体
三菱十二試艦戦の特徴とその採用理由
青天の霹靂だった「栄」への換装通達
十二試艦戦第一号機とはどのような機体だったか?
零式一号艦上戦闘機一型(零戦一一型)
十二空零戦隊、初陣の前後
栄光の陰に生まれていた機体強度への疑念
A6M2の実力はどの程度だったのか?
零戦の運命を変えた下川万兵衛大尉の殉職
事故対策が海軍戦闘機隊に与えた影響
零戦二一型と一式戦「隼」

著者紹介

古峰 文三 (コミネ ブンゾウ)  
「ミリタリー・クラシックス」(イカロス出版)、「歴史群像」(ワン・パブリッシング)などで兵器開発史について執筆、原資料の探索を基に工業的視点から従来にない解説を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)