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袴田事件死刑から無罪へ 58年の苦闘に決着をつけた再審

出版社名 現代人文社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-87798-869-2
4-87798-869-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 269P 19cm

商品内容

要旨

警察・検察の「証拠捏造」を認めた無罪判決!50年以上前の死刑冤罪が提起する教訓とは?袴田巖さんの雪冤の足跡、裁判・支援者の動きを追う。再審無罪までの審理を丁寧に描く。

目次

序 ついに無罪判決が出た
第1章 大きく揺れた司法判断(静岡地裁が再審開始と袴田巖さんの釈放を決定、「証拠捏造」に踏み込む(2014年3月27日)
東京高裁が逆転で再審請求を棄却、DNA鑑定の信用性を否定(2018年6月11日) ほか)
第2章 「血痕の色」をテーマに差戻審で論戦、そして再審開始決定(第1回三者協議 差戻審の審理が高裁で始まる、5点の衣類の血痕の色合い変化を中心に(2021年3月22日)
第2回三者協議 弁護団が新たな味噌漬け実験の報告書を提出、「条件を変えても血液は必ず黒くなる」(2021年6月21日) ほか)
第3章 再審の初公判まで続く攻防(第1回事前協議 検察が方針決定に3カ月を要求、裁判所も容認(2023年4月10日)
検察は「有罪の立証をしない」と表明を、袴田巖さんの弁護団が申入れ(2023年4月20日) ほか)
第4章 7カ月に及んだ再審公判の審理(初公判 袴田巖さんに代わり姉・秀子さんが無罪を主張、検察は有罪の立証、結審は来年5月以降の公算(2023年10月27日)
第2回公判 「味噌工場関係者の犯行」とする検察に弁護団が反論、「凶器はクリ小刀」を疑問視(2023年11月10日) ほか)
第5章 再審判決が斬り込んだ「3つの捏造」

著者紹介

小石 勝朗 (コイシ カツロウ)  
1985年中央大法卒。朝日新聞などの記者として24年間、各地で勤務した後、2011年からフリーランス。冤罪や地方自治が取材・執筆の主テーマ。袴田事件の取材は2006年から続け、ウェブ『刑事弁護オアシス』などに記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)