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茜さす日に嘘を隠して 【講談社文庫】

真下みこと

出版社名 講談社
発売予定日 2025年7月15日
予約締切日 2025年7月15日
予定税込価格 803円

出版社・メーカーコメント

「誰かに言えるわけない」私がこう思っている時、あなたは。若者の真実を描く感動共作!!就活面接でうまく話せず、彼氏とも疎遠な日々に思い詰める皐月、寂しさを埋めるため、急に人と会いたくなる衝動を抑えきれない愛衣、自分の経験を切り売りして曲を作り、シンガーとして活動する文、大切な友達に言えない秘密を抱えながら過ごす智子ーー誰かに理解してほしい葛藤をひとりで抱える、大人未満の4人の物語。『青く滲んだ月の行方』(青羽悠)と繋がる世界ーー●カツセマサヒコ(小説家)教室の隅で捻くれてた自分に、この物語を読ませたかった。●本間悠(うなぎBOOKS)友人でも恋人でもないあやうい関係性。みんな、誰かと繋がりたくて、もがいている。<第1話 さんざんな朝>就活生の皐月は、ある面接で「あなたを売ってください」という質問を受ける。うまく答えられず落ち込んでいると、大学の先輩のSNSで、恋人の浮気場面らしき写真を見つけてしまう。社会人の彼とは最近うまくいっていない。自分の気持ちに正直に生きたいけれど、私だけが、取り残されてしまうのかーー?<第2話 砂が落ちる>「好き」は終わりの始まりだ。パパもバイト先の先輩も、彼氏も、マッチングアプリで出会った男の子たちも、みんなあたしの元からいなくなった。わかっているはずなのに、愛衣は新たな誰かを探す衝動が抑えられない。砂時計の砂が落ちていくように、人間関係にもタイムリミットがある。それでも、と願う愛衣が出した答えとは?<第3話 手紙>井ノ坂文は、SNSで人気のシンガーソングライター・ふみとして活動している。自分の経験をひとつずつ切り出して楽曲を作り、誰かの「自分のための曲」を作ることはできても、楽曲を通して誰とも繋がれないことに不安を感じていた。新曲の制作が進まない文は、ふと男子高校生の自殺のニュースを目にして−−。<第4話 あと1歩>「男女の友情なんて成立しない」。男同士、女同士だって、友情が成立しないことはあるのに、どうして男女の間だけーー? 智子が、愛衣と涼太と飲む場所は、ラブホテルが定番だ。恋バナをしたり、就活の相談をしたり、定番となった三人で飲む時間だったが、その中で智子はある思いを抱えていてーー…ほか